中田島砂丘のアカウミガメ産卵保護

          
 産卵を終えたアカウミガメが海に帰る遠州灘海岸

エコぞうは見ました。産卵後のアカウミガメが海に帰る姿、感動しました。
遠州灘の砂丘には、毎年5月中旬から8月下旬にかけて、150頭近くのアカウミガメが産卵にやってきます。夜の砂浜に上陸して卵を産み、明け方までに海へ帰っていきます。絶滅危惧種に指定されているアカウミガメは、浜松市の天然記念物にもなっています。

 早朝5時に中田島砂丘に集合

薄暗い朝5時というのに、すでに海岸には釣り人やサーファーの姿が見えます。
中田島砂丘のアカウミガメ孵化小屋に集合です。眠い眠いと思ったのはエコぞうだけではありませんでした。園児や小学生を連れたお父さん、お母さんも眠そうでした。

先ず、ウミガメの生態について、サンクチュリ ジャパンの馬塚丈司代表から海岸に立ててあるボードで説明を受けました。
その後、参加者約40名で、産卵調査に出かけました。海岸の植物のこと、環境のことなどのお話を聞きながら、約1時間砂浜を歩いて、産卵調査の公開場所に到着しました。

地方自治体の許認可に基づく産卵場所の保護調査

産卵シーズンには、地方自治体の許認可のもとに、毎早朝、サンクチュアリ ジャパンの調査員が出勤前に保護調査を行っています。
一般の方は、卵の掘り出し等は盗掘者と見なされ罰せられますよ!
なぜ調査公開をするのか?その目的はこんなところにあるのです。
1)海岸の現状(ごみ散乱、車両乗り入れ)を広く知らせたい
2)ウミガメの卵を通して、親近感や保護・愛護の意識を持たせたい
3)自然保護のボランティア活動への理解
4)次代を担う調査員の養成をしたい

足跡と卵を見て感激

「この歩き方はアカウミガメ」母亀が海に帰った足跡の説明を受けた後、保護に必要な知識・技能を持った調査員により、卵は孵化小屋で育てるために掘り出しました。一回に100〜150個の産卵です。孵化して小亀が海に戻るのは70日後、10月上旬のようです。
なぜ掘り出すのか残酷な気がしましたが、絶滅の危機にあるアカウミガメを少しでも増やすため孵化小屋に入れるのです。
産卵場所は海から10メートルくらいのところで孵化条件が悪いのでしょうか、普通は4、50メートルのところまで離れて産み落とすそうです。それだけ環境が悪化しているのでしょう。
エコぞう、ついに母亀に会えた

中田島砂丘の母亀が海に帰った足跡に、ふと浦島太郎の物語に想いを巡らしていた時でした。別の所、福田海岸で産卵後の母亀が休憩しているとの情報が入りました。
海に帰る前に一目会いたい、見たい、『浦島太郎、浦島太郎・・』と念じながら急いで福田町海岸に駆けつけました。
すっかり太陽がまぶしくなった海岸、鼻筋の通った美人の母亀に会いました。体長は100センチ前後です。
目の周りには涙の跡に砂を一杯つけて、疲れているのがエコぞうでも分かります。50m先の海を目指して一生懸命です。
この懸命な姿を見ると、大人も子供も母亀の応援です。調査員の指導で、声を出さないように、海の方向を間違わないように人垣を作って誘導し、心の中では「がんばれ、がんばれ」です。
サンクチュアリ ジャパンのご紹介
〔17年間の活動で放流したアカウミガメは20万匹〕

このアカウミガメを保護する活動を、サンクチュアリ ジャパンの馬塚丈司代表が中心になってボランティア活動をされています。サンクチュアリ ジャパンはアカウミガメだけでなく、キツネやタヌキや野鳥などの野生動物が生息する貴重な自然を保護するために1985年3月に設立された自然保護団体です。本部は静岡県浜松市にあり、全国には17支部あります。
ウミガメの産卵シーズン毎早朝、調査員が出勤前に調査を行います。産卵された卵は、孵化小屋に移植され、孵化した子ガメを放流しています。この産卵調査と子ガメの放流会を公開しています。
アカウミガメの保護と地域の環境教育にも一役買っています。
サンクチュアリ ジャパンの活動内容は下記のホームページでご覧になれます。
                    
http://www.tcp-ip.or.jp/~sanc-jp/
これが危険の現実、皆さん浦島太郎になりましょう
皆さん、見てください。右下の写真です。福田海岸の産卵場所のすぐ傍を四駆が走っています。踏まれたら大変です。調査員の皆さんは朝早くから海岸を調査するのは、このような車両に踏まれないようにすることもあるからなんです。
砂浜が車両に踏み固められ産卵や孵化条件が悪化しています。また、轍(わだち)も危険です。子亀は轍があると海にたどり着くことが出来ません。また、お産で疲れている母亀だって海に戻るのに時間が掛かり大変です。
産卵地域への車両乗り入れや、海岸にごみを捨てるのはやめましょう。これもアカウミガメを助けることになるのです。乗り入れやめれば浦島太郎です。

中田島砂丘

ちょっとだけ、この中田島砂丘についても触れておきましょう。日本三大砂丘の一つ。約640haの広大な遠州灘海浜公園の一角にあり、東西4キロb、南北600メートルの砂浜。砂丘の向こうには太平洋の水平線が広がる。
なんといっても5月の凧揚げ祭り、5月3日、4日、5日の浜松まつりには、砂丘で凧揚げ合戦がくりひろげられます。近くには浜松まつり会館があり、浜松まつりのすべてがわかります。


小亀の放流会

子ガメはとってもかわいくて、その小さな姿で波に押し戻されながらも一生懸命、海に向かって進んでいく姿に感動です。
次回のお楽しみに・・。