前回の第8弾では、視察メンバーの宮野がアグロフォレストリーの見学やササック村での織物体験などについてお
話ししました。
インドネシア植林体験記は残すところあと2弾。今回は視察者の杉浦が、植林視察に行ってみての感想を語ります。
   インドネシア豆知識 〜世界遺産〜

 みなさん、世界にはどれだけの世界遺産が存在すると思いますか?
 2005年7月現在で、812の物件が世界遺産リストに登録されているのです。
 世界遺産は、「文化遺産(優れた普遍的な価値をもつ建築物や遺跡など)」・「自然遺産(優れた価値をもつ地形や
 生物、景観などをもつ地域)」・「複合遺産(文化と自然両方の要素を兼ね備えているもの)」
に分類されます。
  812の世界遺産のうちインドネシアには、3つの文化遺産と4つの自然遺産があります。今回の豆知識ではインドネシアの
  4つの自然遺産を紹介します。  
ウジュン・クロン国立公園 インドネシア初の国立公園。絶滅が危惧されているジャワサイやバンテン(野生牛)、カニクイザル、インドクジャクなどの生息地となっている。(1991年登録)
コモド国立公園 コモドオオトカゲ(ジュラ紀の生物の生き残り)が生息している。(1991年登録)
ロレンツ国立公園 未開の地といわれ、どのような種類の生物がいるか全ては確認されていない。
近年、鉱物資源が注目されたため開発が始まってしまった。これ以上自然を破壊しないために警告の意味を込めて、世界遺産に登録された。(1999年登録)
スマトラの熱帯雨林 スマトラの熱帯雨林には絶滅危惧種を含む数多くの動植物が生息していて、そのうちのいくつかはスマトラ特有のもの。250万ヘクタールという広大な面積の中には、グヌン・ルスル、クリンチ・スブラット、ブキット・バリサン・スランタンと呼ばれる3つの国立公園が存在する。(2004年登録)
 このように、インドネシアには世界遺産とされる自然が残っているのです。これらの貴重な自然遺産を守り続けていきた
 いですね。


それでは、インドネシア植林体験記第9弾〜杉浦正和編〜の始まりです!!

熱い気持ちでインドネシアへ 
 植林支援は、お客様や社員からいただいている心温まる大切な募金をもとに行っている活動ですので、行くからには、「植林現場をこの目でしっかり確認しよう」、「一本でもたくさんの樹を植えてこよう」という気持ちで一杯でした。ロンボック島へ到着した際には、森林局の方の出迎え、森林局長との面会、更にはヌサテンガラ州知事との面会等、ムトウからの支援に現地の期待は大きいんだなと思いました。と同時に知事や局長の話の中で、腐敗政治がようやく正常化しつつある、貧しい州である、違法伐採が後を絶たない等の現地の実態も知ることとなりました。

植林視察メンバー 杉浦です。
ムトウの植林地はどこ?
 植林現場に到着するまでは、ムトウの植林地には、どれだけの緑が育っているのだろう、果たして何本の樹を植えるんだろう、筋肉痛になるんじゃないかという意気込みだったんですが・・・。植林現場に着いた時、思わぬ光景を目の当たりにすることになったのです。「あれっムトウの植林地がない。」予定ではすでに植樹されているはずの木々がないのです。 その理由を聞いてみると、我々が行った12月はインドネシアでは乾季であり、今植樹しても苗木の根付く率が低く、雨季になるのを待って植林するということでした。ムトウの植林地で育つ木々を確認できる機会をなくしてしまい、落胆の色をかくせませんでした。結局、他の企業が既に植林している場所での、保全のための植林に留まりました。
 そして、その後ムトウの森予定地を確認させてもらいました。ムトウの植林予定地と言われても、現地に行くまで植林がまだ行われていないという情報すら入っていなかった状況から考え、それすらも怪しくてなりませんでした。これでは、お客様、社員を代表してきた任務が果たせないというくやしさで一杯になったことはいうまでもありません。
環境保護は地球人の義務

 ですが後に植林が無事行われたことが確認され、ホッと一安心。厳しい自然環境の中で、一本でも多くの木がすくすくと成長してくれればなあと願っています。
 今回の植林活動では、「ムトウの植林地がまだない」という想定していなかった事実が分かっただけでも、行った甲斐があったというものです。いずれにせよ、インドネシアは違法伐採が後を絶たず、警察も半分黙認しているような国です。確かに、途上国において経済問題と環境問題のどちらを優先させるかは賛否のあるところだと思います。しかしながら、これからの環境問題は地球規模で考える必要があります。このままの状況が続けば、将来、生物の生存ができなくなるかもしれません。そんなことにならないよう、「環境を守るのは地球人の義務だ」という己の信念をもとに今できることから取り組んでいこうと思います。環境破壊のしっぺ返しは、恐いですからね、きっと。
 
2005年1月〜2月にかけて5,544本の苗木が植樹されました
 視察の時(2004年12月)には苗木の成長を確認することができませんでしたが、後日ムトウの植林支援の窓口である国際緑化推進センターと連絡をとり、現地の植林状況の写真を入手。2005年1月〜2月にかけて5,544本の苗木が12ヘクタールの土地に植樹されたことを確認しました。苗木の種類はティーク、インドセンダン、マホガニー、タマリンド、シルサック、スリカヤなどです。成長が楽しみですね。

ティーク

シルサック

スリカヤ


『インドネシア植林体験記』は次がラスト!
10弾では出張者宮野の感想を掲載します。お楽しみに!


              

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